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終戦75年。

はだかん萌

戦争 ゲイ

将兵A「だ、だれかソコにいるのか?!?」

将兵B「い、いや、今かすかに人の気配が?」

将兵C「だ、だれだ??」

航空隊の裏山にある古い豪の中に灯りを照らす。するとうっすらと人肌が浮かんだ。
 
将兵A「ん?十三飛曹長??十三か??」

将兵B「何をしている?それもこんなところで褌1つで?」

将兵C「待て、もう1人いるぞ。ん???女!??」

褐色のカラダの青年の後ろに、もう1人、白肌の人影が見える。

将兵B「こんなところで。。は。。ははは!いやー、そうかそうか、空戦の達人は地上でも撃墜王と言うわけか。」

将兵C「羨ましいのー、色男は。なでしこ隊(特攻隊のお世話をする女学生達)の娘か?」

将兵A「いや、すまん。しかし驚いた。あの無口な十三がこれほど大胆な。」

将兵B「まったくだ。貴様、なでしこの娘達にはお前を慕っている女子(おなご)が多いと聞いたが、まるでそんな素振りも見せなかったと聞く。まさか人目をはばかって気に入った娘とこのような豪の中で逢引(あいびき)とは。」

戦争 同性愛

十三「そ、そういうことだ。。。もう、い、行ってくれんか?」

将兵C「いや。すまん。。邪魔をした。ただ。。。なぁ。。。その、なんだ。。。わ、ワシらも溜まっておってな。。。その、貴様らさえよければワシらも。。」

将兵A「もう長い間、女子の肌にも触れておらん。。。その、貴様らさえよければワシらも。。」

将兵B「い、いや。。。待て。。。」

1人の将兵が暗闇の2人に灯りを近づける。

将兵A「き、貴様、三国通信兵ではないか???」

特攻 同性愛

将兵C「じゅ、十三、貴様、男色の気が!??」

三国と呼ばれた少年「ち、違います!私が無理矢理に!」

十三がそれを止めた。

十三「そうだ。ワシが誘った。」

将兵A「見れば判る!貴様のような屈強な日本男児がその女のような小僧に敵わぬはずがない!」
 
戦時 同性愛

将兵B「しかし、あの白肌、か細いカラダ。まるで女子ではないか。暗闇なら女の代わりに。。。」

将兵C「そ、そうだな。頭は丸めておるが、尼さん(女性のお坊さん)と思えば。。。」

長い兵役に鬱憤も精も溜まった男たちが、暗闇の少年に女を重ね見るのも無理はない。

黙っていた十三がいい加減にしろと近くに置いた日本刀を持った。

坊主 同性愛

十三「見せ物や娼婦ではない。。。それ以上言えば。。。。」

「こらー!貴様らー!なんの騒ぎだー!」

夜更けの掛け合いに気づいた上官ら数人が豪へやって来た。



上官A「なんの騒ぎだ!ん???な、なんだ貴様らー!???」

将兵が敬礼の格好で上官に告げる

将兵A「は!じゅ、十三飛曹長がみ、三国通信兵と肌を重ねておりましてっ!ちゅ、注意していたところでありますっ!」

上官B「なんだとー!???貴様ら、男同士でいったい何をしとるかっ!」

上官C「お国のために、皆必死だと言う時に、貴様ら男の尻にうつつを抜かすとは何事だっ!2人とも歯をくいしばれっ!」

「よさんかっ!」

1人の男が声を荒げて言った。

上官C「戦隊長殿っ!この2人、この切迫した戦況下においてこのようなっ!」

戦隊長「何か軍規に違反してるのか?ん?どうなんだ?」

上官B「い、いや。。。私はただこのような状況で、男同士でなどと」

戦隊長「かまわんではないか。」

上官どもが驚く。

上官A「し、しかしですな戦隊長、十三飛曹長は明朝、出撃ですぞ。そのような時に」

戦隊長「黙れ!」

男は気迫にたじろいだ。三国はソレを初めて知った。

三国「じゅ。十三さん。。。ソレは、本当なのですか?」

十三は黙っている。

戦隊長「十三飛曹長。明日出撃する貴様に女の1人も宛てがってやれずにスマン。」

下級の者に頭を下げる上官に、十三たちも他上官もおどろくが、

十三「お言葉ですがっ!私は女の代わりに三国通信兵とこのような関係にあるわけではありません!1人の人間として尊敬し、想いを寄せているのでありますっ!」

上官A「貴様、戦隊長に向かって!なんだその口の聞きかたはっ!」

戦隊長「黙れと言ってるのが判らんかっ!貴様らは戻っていろっ!」

上官ども「し、しかしコレは」

戦隊長「大本営に報告したければするがイイっ!行けっ!」

上官、将兵どもは渋々基地へと戻った。

戦隊長「明日、死に行く貴様にとって大事な時間を邪魔してすまなかった。」

十三「い、いえ。そのような。。。」

戦隊長「三国通信兵。貴様、明朝のこと、今知ったのか?」

三国はコクリとうなづく。

戦隊長「。。。ワシは、貴様達のことを知った上でも、明日、十三、貴様に飛んでもらわねばならん。。。そして三国。貴様はその最後の通信を受けねばならん。。。」

三国が涙を流す。

戦隊長「ワシはもう行く。もうダレもここには来させない。心配するな。。。。。」

そう言って、戦隊長は基地へと戻って行った。

黒肌と白肌の2人は、貪るように交わった。。。

戦争 同性愛

昭和 同性愛




と言う事で終戦から75年ですよ。一応自分の中では十三さんが18歳、三国さんが1●歳なので、お二人ともご存命であれば現在90歳以上と言うことですね。

十三さんは片道分の燃料と、戦闘機の運動性能を大きく低下させるほどの重い爆弾を抱えた特攻機に乗り出撃。三国さんは通信班であり、特攻機から発信されるモールス信号を受信。その信号で戦果を判断していたと言うことです。

特攻直前にパイロットはモールス信号を打ちます。それぞれの暗号があったのかも知れませんが、

ツツーツーツーツ ツーツ ツツーツーツーツー ツーツ ツーツーツーツーツ ツーツ

例えば
ワレ、コレヨリ トッコウス とか。(実際のモールスはどんなんか知りません)

そして敵艦上空から突撃する時は、信号を押しっぱなしにします。

ツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ツーーの音が止まったと言う事は、パイロットの命が消えた時ということ。

この最後のツーー音の長さで戦果(特攻成功か失敗か)を判断していたそうで、短ければ激突前に撃ち落とされたと判断、長ければ特攻したと。けど実際は海面に激突したり、信号を押すタイミングなどもバラバラでしたでしょうから、正確な戦果は把握できてなかったようです。命中率は1割ほどとも言われています。

三国さんは、このモールス音を受信し、受信部で戦果を見極める部署だったということですね。

実際にこうして、死に行く仲間、友達の最期をツーと言う音だけで判断してた。そんなことがあったワケですよ。10代、20代。そうして、また1人、また1人と若い命が失われたワケです。

よくね、”日本人はいつまでも特攻を美化してる”とかって言う人いるけど、美化してたのは当時の日本軍のお偉方で、多くの日本人は美化なんかしてませんよ。ただ、現代に生きている日本人として、あの戦争で行かされた人達を敬って何が悪い?1年にたった1日、いや1分でもいいからあの方達を思って何がいけないの?と。まあそんな感じです。あーだこーだ書くと●とか○とかなりそうなんで。
 

で、今回、こうして戦時の事を男色と絡めたワケですが、今回のはソレでもかなり強引に結びつけた感じはします。

と言うのも、今回の裸像は元々、野球少年の設定で準備していました。

昭和 同性愛

ところが、ほぼほぼフィニッシュに近づいた時点で、なんかこう昭和な雰囲気を感じ取りまして、段々と時期的な物もあって今回の戦時の若い男色物となったワケです。

野球 ゲイ

結果、自分としては今回の方向転換は良かったと思ってます。ただ、お話の流れとしては多少強引ですけどね。

高校野球 ゲイ

実際、戦時中の同性愛は珍しいモノでもなく、女性から遠ざかった環境、状況下で女性の代わりに男性相手に。と言うことは多かったようで、そう言った理由での同性同士のSEXなどを「機会的同性愛」と言うそうです。

中でも海軍は、完全に陸地から離れ、四方を海に囲まれた上に狭い艦内と言う状況下で、同性との行為に及ぶ傾向は強かったようで、そう言えば昔のTV番組の動画の中で、かなり年配のニューハーフのインタビューでも”海軍にいた頃に。。。。”と言うのを聞いた記憶があります。

野球部 ゲイ

十三さんと三国さんの場合は、周囲に「なでしこ隊」の存在もあったわけですし、当時の将兵がその小女らとそう言った行為に及んだかどうか?ソレは判りませんが、異性との交流を完全に断たれていたワケではありません。少なくとも恋愛感情には発展できる環境だったでしょうから今回の2人については機会的同性愛ではなく、純粋に同性愛だったわけです。

おそらく正義感の強い日本男児、十三さんが、なんらかの事で軍の者にイジメめいたことをされていた三国さんに手を差し伸べた。ソレに三国さんが心を奪われ、元々は異性、同性、恋愛そのものに関心が薄かった、ただ正義感からの行動でしかなかった十三さんも、ひたむきな三国さんに徐々にと言うところでしょうか?

そして特攻の命令が下り、明日を前に十三さんは三国さんに気持ちを打ち明けます。しかし特攻の事は言いません。”特攻に行くのであれば、せめて今夜だけでも”と言うような重荷は背負わせたくなかったからです。

しかし三国さんは、涙を少し浮かべ、ソレを誤摩化しつつも十三さんの気持ちを受け入れます。心の底から喜んで。今もそうでしょうけど、男を好きになってしまった自分に悩みもあったでしょう。しかも十三さんは今で言うイケメンです。なでしこ隊の女子が恋こがれているのも知っているかも知れません。そんな中、十三さんは自分を選んでくれた。

そして2人はそれぞれ人生初めての口づけを交わし、不思議と自然な流れで十三さんは三国さんの衣服を脱がし、口づけを続けながらも自らも脱ぐ。。。ソコであの邪魔が入ったと。

まーね。今回の戦隊長殿のように、部下思いな上官などほとんどいなかたでしょうし、でしかも同性愛にも寛容だった人がいたとは思えませんが。

けどココで私は思いますが、同性同士、男性同士だからこそ、性行為が出来たのではないでしょうか?

もしも三国さんが女性、女子だったならば。明日には死んでしまう男の子どもを身籠ってしまうことにもなりかねません。愛するが故に、相手を思えばこそ、それは出来ない、させられないわけです。異性間の場合は。

そこまでもを汲み取ったのがこの戦隊長だったのかも知れません。実に天晴な方です。

で、本当は、三国さんが今もご存命と言うことにして、ベッドに横たわり、甲子園をTVで見ていると、十三さんに生き写しの球児がいたと言う風に繋げようかなーとも思ったんですが、うんまあ、そういうことです。
 
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Comments 2

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房総半島
思春期の時のあの感情

いつもはだかん房を楽しみに拝見しています。
お忙しい中でも投稿して下さり、ありがとうございます。

今回のお話は、とても耽美的で、ぐっと引き込まれました。

純粋に皇国を信奉し、自らの命を捧げる十三。
純潔一途に一人の先輩・十三を憧れ恋い慕う三国。

戦時中のあの熱狂の中でしか生まれ得ない
少年同士の崇高で清い関係性…

十三が帰らざる人となった後、
三国は一体…

個人的に色々妄想してしまいました。

僕自身も、高校生の時、
1つ上の部活先輩に憧れ、慕ってました。
ただ、その時の感情って、
エッチしたいという性愛感情よりかは、
その先輩のようになりたいという憧れというか、
その人に全てを委ねて包まれたいというか…

大人になってからは感じることがなくなった
思春期特有の複雑で、でも純粋な感情だったなと今思い出します。
(とは言いつつ、結局その先輩とは
部室や家で抜き合いっこしまくりました笑)

好き勝手なことを乱文で徒然と記してしまい、
大変失礼いたしました。

はだかん萌
はだかん萌
Re: 思春期の時のあの感情

コメント、ありがとうございます。

昨日の記事に本日、少し追加しまして三国さんはご存命です。90歳になります。

ただ、いろいろと苦労はされたでしょうね。少なくても、あの日のことはそう簡単には忘れることもできず。けど、結婚はしたと思います。結婚して孫、ひょっとしたらひ孫もいて。そして90歳を迎えて、今ではベッドの上で過ごす日々。あの日のことも遠い忘却の彼方となっていた時、TVに映る十三さん生き写しの少年。75年の時を超えて再びその姿を見る事が出来た。その眩しい姿を焼き付けて十三さんがいるかも知れない天国へ。出来れば三国さんもあの日の姿で。みたいな感じですかね〜。

>1つ上の部活先輩に憧れ、慕ってました。
ただ、その時の感情って、
エッチしたいという性愛感情よりかは、
その先輩のようになりたいという憧れ

そうなんですよ、アレってなんなんでしょうね。同じ感覚ありました自分も。なんかこう、なんでもイイから一緒にいたいみたいな感じでしたね自分は。極端に言うと、その男子の家族は単純に羨ましくて、なんなら飼ってる犬になりたいくらいの気持ちでしたね。

  • 2020/08/18 (Tue) 14:11
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