男のカラダに目覚めたきっかけ

先天性で物心着いた時には、すでにそうだったと言う人も、遅咲きでソレまでは異性愛者だったとしても、自分が「同性に興味あるかも?」と感じた何かしらのキッカケがあったと思います。
もう幼い頃から同性の子を好きになったとか、同性の先生を好きになったとか、どっちかって言うと「気持ち」「心」とか「感情」から入る人。「トランスジェンダー」の方はこのパターンが多いかも知れません。
それとは違って修学旅行、プール授業、銭湯なんかで見た同性の裸に何か感じてしまうだとか、映画やアニメなんかで同性に反応してしまったって言う「視覚」から入った人とか。他にもイロイロとソレゾレのキッカケがあったと思います。で、自分はその「視覚」から入ったタイプです。「男の人のカラダ」そのものに感応する「ゲイ」「バイセクシュアル」はこちらなのかもですね。
前にも言ったかも知れませんが、親戚がかなり田舎の街で食堂をやってて、正月、お盆には親戚が集まって、小さい頃から夏休みとかに長期で子どもだけでお泊まりだとかしてる家がありました。
食堂に付き物なのが本棚にビッシリ収まったマンガ。週間、月刊のマンガが何冊かあって、あとは単行本とか。んで店がヒマな時間はテーブルに座ってマンガを読んでも良くて、よく兄弟や従兄弟とエアコンがバッチシ利いた店で読んでました。
7歳ん時に年下の男の従兄弟が産まれるまで、僕は全親戚の中で最年少で、自分の兄、姉や従兄弟の兄ちゃん姉ちゃんにいつも遊んでもらってたんだけど、なんかこう、年上が話してる事の意味が判らなくても、周りが笑えば判ってる風な顔して自分も笑うって小さい子あるじゃないですか?ソレと同じで幼●園の頃ってマンガって読んでも、読めない字もあるし大体読めたとしても意味が判らないんだけど、みんなが静かに読んでるから自分も一緒になって読んでる(と言うより絵を見てるだけ)フリしてる事とか。
で、僕は「明日のジョー」とかタイトル忘れたけど格闘モノとかだとスリ筋系のカッコいい上半身裸の男子が一杯出て来るのとかもあって、なんとなく大きくなったらこんなんなりたいなーとか思ったのかも憶えてないくらい、けれど何か心に刺さるモノがあったワケです。ただ!「ドラゴンボール」は上半身裸とかあっても全然萌えなかった(笑)ま、トランクスくん初登場で少しは萌えたかも。けど「ドラゴンボール」は読みやすかったですね。
さて、そんな古いマンガから、当時おそらく新しかったであろうマンガ(ただ大人向けがほとんどでしたけどね)の中で、もうスッカリタイトルも憶えてないし、ストーリーとか全然憶えてないマンガがあったんですが、そのマンガのたった1エピソードの1コマが今だ頭から離れないのがあります。
確かね刑事モノ(もしかしたら探偵?とかかも)のマンガで、その1コマが出て来る回のストーリーだけ大筋で憶えてるんだけど、
”主人公(刑事、または探偵。年齢20代前半〜25くらいか?)の相棒(女性)が、主人公に恨みを持つ犯罪組織に捕まって、相棒の命が惜しかったら金を用意しろ。何時までに●●に、次は何時に▲▲に。”
と、ドラマや実際の事件にもある警察を撹乱させるための振り回しがあるワケです。相棒のために全て飲み込む主人公。そしていよいよそのシーンへと。
”犯人のボスが覗く双眼鏡から確認できる位置にまで近づいた主人公。ボスはこんな感じに言います。
「目の前に■■ビルがあるだろう?そこの屋上へ来い。ただし!着てるモノを全部脱いで上がって来い。」”
そんで、コレまで指示通りに従って来た主人公はなんの躊躇もなく言われるままに。


人通りのある街中で服を脱ぎ始めます。双眼鏡で見ている犯人。(パンツ姿はありませんでした。)
そしてページの半分くらいで描かれる裸の男の人。

↑のような立ち方でほぼ半ページでバーン!っと!もうコレが当時、幼●園児か、せいぜい小●1年くらいだった僕のスイッチを入れてしまいました。
街行く人達が騒ぎ出して、キャー!と悲鳴を上げる女性、「き、キミ!なにをしてるんだ!」みたいな事を言う男性。
しかも大事な部分が描かれてなくて、ごまかしの「斜線」が入ってて、チンコの形も何もないんです。パっと見、マン毛が生えてるような状態で描かれた、まさかの主人公の全裸。もう僕はカラダがカーっとなったと言うか、間違いなくチンコがムズった記憶があります。
んで、ソレを横で見てた兄ちゃんが「あ、コレ裸の男のヤツや!」って笑って、従兄弟とかもケタケタ笑ってるんですよ。でも自分には”笑い”よりも”衝撃”で、ただ周りが笑ってるから一緒に空笑いして。ドキドキしてるのが自分だけな気がしました。もうソコからその裸の男の人が頭から離れず。。。他にも女の人の裸とかが出てるヤツは「オッパイ」で笑えるんですが、あの主人公の裸は強烈で。しかも割と劇画チックだった気がするんですけど、性器部分の斜線がまたチン毛を連想させて、なんだろ小さかったんだけど、きっと卑猥な感覚は感じてたと思う。
で、ネットでこのマンガの事を調べても、そもそもタイトルが判らないんで全然出会えず(シティハンターが出て来たけど全然ちゃうし!)で。ただ、あの1ページが僕に与えた影響は、その後の今の自分の嗜好の起源となってます。

あの街中で「裸になってる男の人」のシーンを見て、笑うかドキドキするかでその後の道は大きく違いますよね。しかも、命令されての付加要素。たぶん読んだことある人だと同じように性の嗜好を方向付けされた、もしくは歪まされたって人、いると思うんですよねー。
その後も兄妹、従兄弟、親戚に隠れてコッソリそのページ見たり。あ、ちなみにその回の結末は、なんかクッソあり得ないアクロバティックな展開で解決した記憶があるんですが、確かね、この正面からの裸と別で真後ろからのお尻がカッコいい後ろ姿の全裸もあった気がします。コレはアレですね。古本屋へGo!ですね。探してみよ。
※なんか「龍が如く」ぽい裸像になっちゃいました。
コメントで情報をいただきまして、この私をこの世界に送り込むことになった最も古い記憶、起源の正体がわかりました。
【元ネタはコチラ】
月刊「コロコロコミック」に1979年10月号〜1982年12月号まで掲載された「ザ・ゴリラ」と言う作品の1シーンのようです。ちょ待ったコロコロコミックって言ったら、かなり低年齢層向けのマンガですよ。ソレでアレをバーンっと!やるか??もう、てっきりビッグコミックとかそっちのモンやとばかり思ってました。。。しかも思ってた以上に古いマンガ。自分が産まれる前のマンガっすか。。。
え====。。。当時アレのせいで性癖歪んだ少年は少なくないんじゃじゃないでしょうか?いや、記憶の中ではもっと劇画風に描き込まれてた印象があったんですけど、意外と淡白な線で、顔ももっと濃いイメージがあったんですけど、案外童顔だし。
いや、ちょっと予想外の結末にかなり困惑してますが、小 学生、しかも男 児向け、それも割と低年齢層向けにアレを出すって当時、相当インパクトあったんじゃない?で、性器の描写が斜線(リンク先の画像はたぶん掲載された方によるモザイク処理だと思います。)で表現されてるもんだから余計な卑猥さが加味されると言う。まだね、ウチの裸像とかでやってる別の物で隠すとかそういうのだと軽減されると思うんですけど、陰毛を連想させるあの処理は当時としても画期的と言うかよく通ったなってのが素直な感想ですね。
丸3年連載されて月刊コミックで全6巻だと、まあまあそこそこ人気もあったろうし、あの裸の青年でクラクラ悶々した男子は結構いたと思うなー。あーしかしスッキリした。てか!こちらもコメントにあった「ドーベルマン刑事」と言う作品にも似たようなエピソードがあったようですし、ドーベルマン刑事を検索してて出て来た「マーダーライセンス牙」ってのも相当なヤバさを感じます。やっべ、ガチで古本屋巡りしたくなってきた。
とにかくイロイロと情報提供してくださった皆さん、ありがとうございました!