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ネコ

ネコ 美少年

男「部長!今晩、2課のみんなで飲み行くんで。。。来ますよね?」

部長と呼ばれた男「あ、あー。。。ワリイ。。いや、オレちょっと用事あんだ。。。オレぁイイからみんなで行って来てよ。」

男「そうっすか。。いや、みんな最近、部長元気がないって言うんで。。。」

部長「あ、いや、心配ないよ。。。ゴメンな。みんなによろしく。」

そう言うと、男はそそくさと退社した。

女「部長は?」

男「いや、来ないって。。。見合いにでも失敗したかな。。。」

オレは46歳になる独身。趣味はと言えば仕事終わりの酒と、ハッテン場遊びと売り専くらいのものだった。ご多分にもれず上司から見合いの話なんか持ちかけられるが、いい加減断り続けるのも無理が来てた頃だ。親のためにも社内の目のためにも無理して結婚しようか。。。そんな事を考え始めた頃、不思議な事が起きた。
ある日のことだ。会社の飲み会でさんざん結婚話をされ「部長〜。まさかホモじゃないでしょうねぇ〜。あ、オレ、ケツオッケーっすよ。」と酔った部下に絡まれた。笑って誤摩化したし部下も冗談で言ってることは判った。けれど終電に揺られ部屋までの道を1人歩きながら、どんどん結婚して行く同僚や、家族との写真の年賀状を送ってくる同級生のことをふと思い、なんとなくいよいよ自分が追い込まれているのかと思った。ふと、マンションの前に立ち、自分の部屋を見上げる。いつも通り窓は真っ暗。。。カギを開け靴を脱いでいると愛猫のジュジュが出迎えてくれる。子猫で捨てられてるのを拾ってきて18年にもなる。部屋での話し相手はコイツだけだ。

しかし、ジュジュには不思議な点があった。15年くらいと言われる猫の寿命を随分過ぎているのにジュジュはまったく衰えを感じない。まぁ、いつまでも元気なことはありがたいが、不思議なヤツだった。

男「ジュジュよ〜。オレもそろそろ自分を封印して落ち着いたほうがイイのかもなぁ。オレ、女とヤル自身ないなぁ。。。なぁジュジュ。お前は良いよなぁ。。。一生1人でいてもダレにもナニも言われないもんなぁ。。」

そう言ってジュジュにキスをした。相づちを打つようにニャァ=と答える。オレの唯一の家族。

男「よしっ。明日は休みだし、朝はゆっくりだし、今日は一緒に寝るか。ほら。おいで。」

オレはジュジュを抱いて眠った。

朝。オレは目を覚ました。・・・・・・。え?は、え???えぇぇええええええっ!??

ナゼかオレは裸のダレかとベッドの中にいた。冷静に振り返る。酔っぱらって、え?ナニ、オレ、勢いで売り専呼んだ??部屋に?!?イヤイヤ、してないそんなことしてない。。。酔いも目も冷めて恐る恐るソ〜〜〜ッと布団をめくる。完全に全裸っぽい。。。すると「ウ。ウゥ〜〜ん。ムニャムニャ。」とオレの方に寝返った。ウソみたいに可愛いイケメン♡。しかもかなり若い。。。

男「ダ、ダレだよこの子。。。ちょ、ジュジュ。。。ジュジュ。。。」

囁き声でジュジュを探す。ジュジュの寝床を見てもいない。いや、ジュジュがいたところでこの不可解な状況がどうこうなるワケでもない。。。ソレでもジュジュを探す。。なんだよ。ダレだこの子。。。ともう一度視線をやるとその子が目を覚ましてコッチを見てた。

男「あ。。。あ、ゴメ、ゴメン。。っとオレ、昨日酔っぱらってて、ひょっとしてなんか。。え??宅配キッズ(利用する売り専)の子?オレ、呼んだっけ?」

とにかく冷静になれないオレは、どうしてイイか判らず目の前の少年に話した。

少年「勇さん。僕。ジュジュだよ。」

勇「は?え、なんで知ってんの?ウチの猫の事。オレ寝言かナニか言ってた?」

少年「だから。僕がジュジュなんだって。人間になったんだ。」

理解できないオレだったが信じられないモノを見た。髪の毛から猫の耳がピョンっと出て、ふとんの中からシッポを出した。ソレはジュジュの耳とシッポだ。

勇「お、お前、ジュジュ。。。なの。。か?」

ジュジュ「そうだよ。雪の夜に一人ぼっちだった僕を拾ってくれて、育ててくれてありがとう。あの夜、勇さん言ったよね?」

”オレも一人ぼっちなんだよ。一人ぼっち同士、一緒に暮らそっか?”

”よーっし、今日からお前はオレの弟、ジュジュだ。”

ジュジュ「そしていろんな事話してくれたよね。」

”ジュジュよぉ。。。また部長に怒られたよ。。。人間なんかつまんねーぞ。お前は猫でヨカッタって思えよ〜”

”やっぱりなぁ。。。所詮は飲み屋の兄ちゃんだよな。。。客はただの金づるなんよなぁ。。。”

ジュジュ「僕は全部聞いてたよ。だから神様にずっとお願いしてたんだ。”僕を人間にしてください。勇さんに気に入ってもらえるイケメンにしてください。”って。毎日毎日お願いしてたんだ。そしたら夢に神様が出て来て”願いを叶えてあげる”って言ってくれたんだ。」

オレは夢の続きを見せられているようだった。けれど、ソレは本当の事だった。

ジュジュ「勇さん、今日は休みだよね。勇さん、うぅうん。お兄ちゃん。今日は一杯遊んでね。」

ジュジュはオレの首に両手を掛け、そう言うと胸に顔をうずめた。柔らかい髪とキレイな肌と温もり。こんなに自然で心地のいい出来事が。。。

勇「ジュジュ。。。オ,オレさ。。。我慢できない。。かもよ・・・?」

ジュジュ「ウン。。。イイよ。。。勇さんの好きなようにしてくれて。。。」

オレはジュジュをくるんでいた布団を剥がし、ジュジュを愛した。。。

ネコ 美少年

勇さん。ありがとう。あのまま死んでたかも知れない僕を大事に育ててくれて。僕はやっと人間になれたよ。でも、ちょっと頑張り過ぎちゃった。勇さんの理想の姿になるには、今日一日が限界なんだ。。。勇さん。。。勇さんが眠ったら。僕は旅立つね。ありがとう。。。本当にありがとう。。。

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